パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

多数の来客を迎えた日

2009年4月22日 (水曜日)

きょうは1日で、5件8名の方々がパフにお見えになり、その対応を行った。

最後の来客とは、そのまま外に出かけていき、近所の居酒屋(球磨川)で焼酎を飲みながら感慨深い話となった。

それぞれの来客ともに、とっても興味深い話だったので、この日記にも書き留めておきたいのだけれど、いまは書くだけの時間(と体力?)がない。

また別の日に、日記ネタがないときに書こうかな。

ということで、本日の日記はいったんこれにておしまい!!

本日は、堂々たる手抜き日記でした。

さて。きょうの日記のタイトル(魑魅魍魎が跋扈する)が読めたひと。手をあげて!

 

パフの若者諸君は読めたかな?

 

答え。

 

ちみもうりょうがばっこする

 

でした。

 

わけのわからない様々な化け物たちが、我が物顔でふるまい、のさばり、はびこること」という意味です。

 

まあ、政治の裏側とか、官僚の裏側とか、経済界の裏側とか、エライ方々の長年の人間関係のなかで築き上げられてきた利権の構造や既得権益の構造なんかを説明するときに、(いや、説明しきれないときに)よく使われる言葉だ。

 

きょうは、そんな世界の一端を、とある方からお聞きした。

僕のような凡人には信じられない世界が、まだまだ世の中にはあるものだ。

正義も、道理も、物事の本質も、引っ込めてしまうような、怪物たちの世界があるんだな。

 

・・・と、本日の日記こそが訳のわからない内容で失礼しました(苦笑)。

 

松下幸之助に学ぶ日

2009年4月20日 (月曜日)

最近、移動時間などを利用して、ちまちまと読んでいる本がある。松下幸之助のエピソードを集めた新書である。

ひとつのエピソードが長くても2ページくらいでまとめられているので、仕事中の数分の移動であってもすっきり読めるのがいい。

きょう読んだ一節に、「一人も解雇したらあかん」という話があった。

時代は、世界恐慌の吹き荒れた昭和初期。

急成長中だった松下電器(現パナソニック)も、販売量が急減。在庫が膨れ上がっていた。

経営幹部は、「この危機を乗り切るには従業員を半分にするしかない」と、従業員の解雇を提案した。

が、松下幸之助は、経営幹部らにこう言った。

「なあ、わしはこう思うんや。松下がきょう終わるんであれば、きみらの言うてるとおり従業員を解雇してもええ。けど、わしは将来、松下電器をさらに大きくしようと思うとる。だから、一人といえども解雇したらあかん。会社の都合で人を採用したり解雇したりでは、働く者も不安を覚えるやろ。大をなそうとする松下としては、それは耐えられんことや。みんなの力で立て直すんや」

松下幸之助は、その後、工場の生産量を半減し、工場での勤務を半日にした。しかし、従業員には全額の給料を払った上で、在庫品の販売に全力をあげてもらった という。

従業員は幸之助の決断に奮い立ち、休日返上で、がむしゃらに働いた。そしてその努力の結果、三ヶ月後には在庫一掃。従業員の結束力はさらに高まり、業績の急回復に向かったという。

松下幸之助がまだ30代のころの話である。

世界恐慌以来の大不況と言われるいまの時代。解雇に踏み切る多くの企業を、松下幸之助はどのような気持ちで眺めているのだろうか。

最近の世の中は便利だ。

レコード屋(とは、もう言わないのかな?)まで行かなくても、パソコンの前にいれば欲しい曲がすぐ手に入る。

味気ないといえば味気ないのだが、急ぐとき、忙しいときは、ホントに便利。

昨日、MSP515ライブの候補曲(全12曲)が決まったのだが、そのうち3曲は、僕がいままで唄ったことが一度もない歌だった。

こりゃちゃんと元歌を聴いて勉強しなきゃ!ということで、本日、パソコンでダウンロードしたのだった。Youtubeにも、ものの見事に収められていたのでブックマークを付けた。

3曲は、いずれも「五月病をぶっ飛ばす」ために、急きょ追加した歌なのだ。

たしかに聴いてるだけで元気になる。そしてそのうち一緒に口ずさむ。力がだんだん漲ってくる。明日への意欲が湧いてくる。だんだんと小さなことで悩むのがアホらしくなってくる。

歌の力は偉大だ。

よし。ちゃんと覚えて、五月病をぶっ飛ばすぞ!!

『おくりびと』に感動した日

2009年4月18日 (土曜日)

きょうは朝からパフの事務所でMSPのライブコンサートに向けた練習。MとSのふたりが、パフの事務所に来てくれた。

そしてついに515ライブの曲目がすべて決定した。この中身は後日お伝えすることにしよう。

練習が終わったのが午後1時。

後片付けを終えて、二人と別れ、僕もすぐ事務所を後にした。

午後1時半から、楽しみにしていた映画を観るためだ。

それは、『おくりびと』。

そう。アカデミー賞を受賞して、いっきに注目度がアップした作品だ。

パフから徒歩1分のところにある映画館=東劇(松竹の本社ビル)で、現在、上映されているのだ。

よかった。よかった。よかった。泣けたなあ。

モッくんの演技ももちろん良かったのだが、やっぱり「映画」として、優れているんだろうなぁ。脇を固める役者陣の演技も光っていた。特に、山崎努と笹野高史。彼らの代わりになる俳優は、緒形拳なきいまは、どこ探してもいないな、たぶん。

野暮な解説は、もうこれ以上は書かないので、ぜひ皆さんにも観てもらいたいと思います。DVDも発売になってるようだし。

あ、そうそう。『職業に貴賎なし』っていう、パフの根本の職業観とも相通ずる映画です。進路に悩む学生の皆も、ぜひ観てみよう。

ニッポン映画、バンザイ!

学生にも企業にも圧倒的支持を得ている大手就職サイト「○○ナビ」。

いや、「支持を得ている」というよりも、「利用者(社)を囲いこんでいる」という表現のほうが正確かな…(あ、まずい。毒舌モードのスイッチが入ってしまった、苦笑)。

 

きょう、こんなことがあった。

 

都内のとある場所(ビジネス街からは少し離れている)にある、とある中堅企業に伺った。

未上場ながらも、ビジネスの基盤は強固だし、従業員数は2千人を超えているし、売上も1千億円超だし、利益も数十億円なので、そんじょそこらの(大企業と言われている)上場企業よりもずっと立派な会社である。

しかしながら、学生への知名度はまったくといっていいほどない。

恥ずかしながら、僕も(とある方からご紹介されるまで)存じ上げなかった。

現在、某大手就職ナビだけを使って採用活動を行っている。ナビに対しては、かなりの広告費を使っている。知名度はないのだが、さすが大手就職ナビ。早期からかなりの数のエントリー者がいる。

また、学生に手渡すためのツールも、素晴らしいものを、きっちりと作っている。

説明会への動員も順調で、毎回ほぼ満席だ。

でも、人事責任者(役員)の方には大きな悩みがあった。

 
思うような(採用したい)人が、思うように採用できていないのだ。

いくつか問題がある。

 

・説明会はいつも満員ではあるのだが、「採用ターゲットではない人」で半数が埋まってしまっている。

・ナビにはたっぷりお金をかけているのだが、単に数を集めるだけの施策が中心のように見受けられる。

・ナビ上には、とてもいいコンテンツがリンクされているのだが、学生が探すことのできない場所にあるため見つけられない(制作費は相当に高かったろうに)。

・ナビ内に据え付けられたコンテンツもボリウムたっぷりで、しっかりしたコンテンツなのだが、検索やエントリーを目的としてナビを使う学生には読まれていない(と思われる)。

・上記コンテンツは、ナビの会社に著作権があるため、せっかくのコンテンツが他で流用できていない(おまけにナビ上で読まれていないのでは宝の持ち腐れ状態である)。

・説明会に来場した学生が一次選考、二次選考に進む率が良くない(大勢の説明会参加者や選考通過者のフォローに割けるパワーが不足している)。

・全国採用なのだが、東京だけでも手いっぱいで、なかなか地方の選考にまで手が回らない。

・内定者のフォローも、しっかりできているとは言い難い(半数程度は辞退してしまっている)。

・結果、採用は長期化し、例年、秋口までずっと説明会が続いている。

 

ざっとこんな感じだった。

・・・なるほど。

これは改善に向けて、パフがお役にたてることが、たくさんある。しかも、すぐにでも着手できることもたくさんある。かなりの効果が出そうだ。 

そう思った。

 

で、本日の日記で書きたかったのは、これから。

先方の人事の方々が、困った口調でこう仰った。

「実はいま、10年度の採用で○○ナビさんから追加の提案を受けておりまして…。やるべきかどうか悩んでいるんです」

「どんな内容ですか?」

「イベント関係を中心とした企画です」

「え?」

 

びっくりした。

 

この会社の課題は、僕が上記にあげたようなところにある。さらなる母集団の拡大ではない。また○○ナビの大型イベントでは、また採用ターゲットではない学生の母集団が増えるだけで、それじゃなくても人手が足らないこの会社は、にっちもさっちも仕事が回らなくなってしまうはずだ。

 

「で、どうされるんですか?」

「学生の殆んどを抱えている○○ナビさんの言うことですから、その通りにしなきゃいけないんじゃないかと思ってました……」

「ちなみその追加の提案はおいくらなんですか?」

「総額だと●●●●万円です」

「え。・・・・・・」(絶句)。

 
これ、多くの会社が陥っているワナである。

誤解のないように言っておくが、○○ナビの営業マンが悪いと言っているのではない。営業マンだって必死だ。この不況下、自社メディアの売上を上げないことには、自分の目標達成が覚束ないだけでなく、上(会社)からも相当に責められるのであろう。

しかも、○○ナビの営業マンが、採用に困っている会社に提案できる企画というのは、自社媒体(イベント含む)を使って、「母集団をさらに拡大しましょう!分母を大きくすれば結果の数字は大きくなりますから」ということくらいしかない訳だから、顧客の真の課題解決とは程遠い提案をせざるを得ない彼らも、可哀想といえば可哀想なのだ。

まあ、悪者を探すとするならば、こういう状況を許してしまっている、我々(大手就職ナビではない)同業者であろう。

また、本来はこの状況に苦言を呈さなければならないはずの採用コンサル会社も、その多くは○○ナビの出身者であったり、代理店であったり、ギブアンドテイクで生業を立てているところが多いので、苦言を呈すどころか、大手ナビ会社の片棒を担ぐ結果となってしまっているのだ。

 

パフの営業マンも、もっとしっかりしなければならない。

 

「うちの採用はすべて○○ナビさんにお願いしてますから結構です。ガチャッ!」なんていう、テレアポ時の(定番の)断り文句に引き下がって、シュンとしている場合か?

今こそ「○○ナビに頼りきった採用をやってて、ホントにいいんですか? 騙されてませんか?」と、問いかけるべき時なんじゃないかな。

 

ちなみに、本日伺ったこの会社には、

「いま悩んでおられる提案書も含めて、いままで○○ナビに発注した申込書を全部見せていただいていいでしょうか。必要なものと、そうでないもの(無駄なもの)を、見極めましょう!!」

と、僕から提案した。

答えはもちろん、「ぜひお願いします」だった。

 

さーて。明日から夜道を一人で歩くときは注意することにしよう(爆)。

きょうはずっと社内にいた。

というのも、パフの新卒採用選考プロセスのひとつであるインターンシップ(仕事体験)が、きょうの朝から行われており、僕はこのインターンシップの指導官を務めたからだ。

インターンシップに参加した学生は3名。約100名の応募者の中から選ばれた幸運(良縁?)の持ち主だ。

どんな仕事を体験してもらったかというと、企業への電話業務。

パフのセミナールームで開催される企業向けセミナーの告知をし、チラシを送付するためのFAX番号を教えてもらう電話だ。

自分たちで設定した目標件数(FAX番号を聞き出す件数)は、3人合計で50件。これを、15分×1回+30分×2回の75分間でやり遂げるという。

皆、必死に電話を集中してかける。ガチャ切りで断られることもある。問い詰められている奴もいた。

そして、結果は……。

 

 

目標達成!!

 

企業への電話がけ業務など経験したことのない学生たち。もちろん事前にみっちり訓練したとはいえ、心臓バクバクだったであろうに。よくやり遂げた。おめでとう!そして、お疲れ様でした。

 

このインターンたち以外にも、現在のパフ社内では、たくさんの電話の声が響き渡る。

この春入社の新人たちは、新規顧客を求めて日々テレアポ。SMG(サービスマネジメントグループ)のメンバーたちは、お客様(企業の採用担当者)になり代わっての学生への(選考通過です!などの)電話連絡。また現在、派遣社員の方にも助けていただきながら、全上場企業の人事担当役員クラスの方々に「現在の採用と就職の問題」についての意識調査アンケートのお願いを、まずは電話で行っている。その対象は、なんと2千社を超える。

ということで、会社の隅々まで、電話の声が響き渡っている。

差し詰めコールセンターのような雰囲気なのだが、「お世話になっております!」とか「お忙しいところ恐れ入ります!」とか「こんにちは!」という挨拶の声が飛び交うフロアは、とても活気があっていいものだ。