パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

最近の世の中は便利だ。

レコード屋(とは、もう言わないのかな?)まで行かなくても、パソコンの前にいれば欲しい曲がすぐ手に入る。

味気ないといえば味気ないのだが、急ぐとき、忙しいときは、ホントに便利。

昨日、MSP515ライブの候補曲(全12曲)が決まったのだが、そのうち3曲は、僕がいままで唄ったことが一度もない歌だった。

こりゃちゃんと元歌を聴いて勉強しなきゃ!ということで、本日、パソコンでダウンロードしたのだった。Youtubeにも、ものの見事に収められていたのでブックマークを付けた。

3曲は、いずれも「五月病をぶっ飛ばす」ために、急きょ追加した歌なのだ。

たしかに聴いてるだけで元気になる。そしてそのうち一緒に口ずさむ。力がだんだん漲ってくる。明日への意欲が湧いてくる。だんだんと小さなことで悩むのがアホらしくなってくる。

歌の力は偉大だ。

よし。ちゃんと覚えて、五月病をぶっ飛ばすぞ!!

『おくりびと』に感動した日

2009年4月18日 (土曜日)

きょうは朝からパフの事務所でMSPのライブコンサートに向けた練習。MとSのふたりが、パフの事務所に来てくれた。

そしてついに515ライブの曲目がすべて決定した。この中身は後日お伝えすることにしよう。

練習が終わったのが午後1時。

後片付けを終えて、二人と別れ、僕もすぐ事務所を後にした。

午後1時半から、楽しみにしていた映画を観るためだ。

それは、『おくりびと』。

そう。アカデミー賞を受賞して、いっきに注目度がアップした作品だ。

パフから徒歩1分のところにある映画館=東劇(松竹の本社ビル)で、現在、上映されているのだ。

よかった。よかった。よかった。泣けたなあ。

モッくんの演技ももちろん良かったのだが、やっぱり「映画」として、優れているんだろうなぁ。脇を固める役者陣の演技も光っていた。特に、山崎努と笹野高史。彼らの代わりになる俳優は、緒形拳なきいまは、どこ探してもいないな、たぶん。

野暮な解説は、もうこれ以上は書かないので、ぜひ皆さんにも観てもらいたいと思います。DVDも発売になってるようだし。

あ、そうそう。『職業に貴賎なし』っていう、パフの根本の職業観とも相通ずる映画です。進路に悩む学生の皆も、ぜひ観てみよう。

ニッポン映画、バンザイ!

学生にも企業にも圧倒的支持を得ている大手就職サイト「○○ナビ」。

いや、「支持を得ている」というよりも、「利用者(社)を囲いこんでいる」という表現のほうが正確かな…(あ、まずい。毒舌モードのスイッチが入ってしまった、苦笑)。

 

きょう、こんなことがあった。

 

都内のとある場所(ビジネス街からは少し離れている)にある、とある中堅企業に伺った。

未上場ながらも、ビジネスの基盤は強固だし、従業員数は2千人を超えているし、売上も1千億円超だし、利益も数十億円なので、そんじょそこらの(大企業と言われている)上場企業よりもずっと立派な会社である。

しかしながら、学生への知名度はまったくといっていいほどない。

恥ずかしながら、僕も(とある方からご紹介されるまで)存じ上げなかった。

現在、某大手就職ナビだけを使って採用活動を行っている。ナビに対しては、かなりの広告費を使っている。知名度はないのだが、さすが大手就職ナビ。早期からかなりの数のエントリー者がいる。

また、学生に手渡すためのツールも、素晴らしいものを、きっちりと作っている。

説明会への動員も順調で、毎回ほぼ満席だ。

でも、人事責任者(役員)の方には大きな悩みがあった。

 
思うような(採用したい)人が、思うように採用できていないのだ。

いくつか問題がある。

 

・説明会はいつも満員ではあるのだが、「採用ターゲットではない人」で半数が埋まってしまっている。

・ナビにはたっぷりお金をかけているのだが、単に数を集めるだけの施策が中心のように見受けられる。

・ナビ上には、とてもいいコンテンツがリンクされているのだが、学生が探すことのできない場所にあるため見つけられない(制作費は相当に高かったろうに)。

・ナビ内に据え付けられたコンテンツもボリウムたっぷりで、しっかりしたコンテンツなのだが、検索やエントリーを目的としてナビを使う学生には読まれていない(と思われる)。

・上記コンテンツは、ナビの会社に著作権があるため、せっかくのコンテンツが他で流用できていない(おまけにナビ上で読まれていないのでは宝の持ち腐れ状態である)。

・説明会に来場した学生が一次選考、二次選考に進む率が良くない(大勢の説明会参加者や選考通過者のフォローに割けるパワーが不足している)。

・全国採用なのだが、東京だけでも手いっぱいで、なかなか地方の選考にまで手が回らない。

・内定者のフォローも、しっかりできているとは言い難い(半数程度は辞退してしまっている)。

・結果、採用は長期化し、例年、秋口までずっと説明会が続いている。

 

ざっとこんな感じだった。

・・・なるほど。

これは改善に向けて、パフがお役にたてることが、たくさんある。しかも、すぐにでも着手できることもたくさんある。かなりの効果が出そうだ。 

そう思った。

 

で、本日の日記で書きたかったのは、これから。

先方の人事の方々が、困った口調でこう仰った。

「実はいま、10年度の採用で○○ナビさんから追加の提案を受けておりまして…。やるべきかどうか悩んでいるんです」

「どんな内容ですか?」

「イベント関係を中心とした企画です」

「え?」

 

びっくりした。

 

この会社の課題は、僕が上記にあげたようなところにある。さらなる母集団の拡大ではない。また○○ナビの大型イベントでは、また採用ターゲットではない学生の母集団が増えるだけで、それじゃなくても人手が足らないこの会社は、にっちもさっちも仕事が回らなくなってしまうはずだ。

 

「で、どうされるんですか?」

「学生の殆んどを抱えている○○ナビさんの言うことですから、その通りにしなきゃいけないんじゃないかと思ってました……」

「ちなみその追加の提案はおいくらなんですか?」

「総額だと●●●●万円です」

「え。・・・・・・」(絶句)。

 
これ、多くの会社が陥っているワナである。

誤解のないように言っておくが、○○ナビの営業マンが悪いと言っているのではない。営業マンだって必死だ。この不況下、自社メディアの売上を上げないことには、自分の目標達成が覚束ないだけでなく、上(会社)からも相当に責められるのであろう。

しかも、○○ナビの営業マンが、採用に困っている会社に提案できる企画というのは、自社媒体(イベント含む)を使って、「母集団をさらに拡大しましょう!分母を大きくすれば結果の数字は大きくなりますから」ということくらいしかない訳だから、顧客の真の課題解決とは程遠い提案をせざるを得ない彼らも、可哀想といえば可哀想なのだ。

まあ、悪者を探すとするならば、こういう状況を許してしまっている、我々(大手就職ナビではない)同業者であろう。

また、本来はこの状況に苦言を呈さなければならないはずの採用コンサル会社も、その多くは○○ナビの出身者であったり、代理店であったり、ギブアンドテイクで生業を立てているところが多いので、苦言を呈すどころか、大手ナビ会社の片棒を担ぐ結果となってしまっているのだ。

 

パフの営業マンも、もっとしっかりしなければならない。

 

「うちの採用はすべて○○ナビさんにお願いしてますから結構です。ガチャッ!」なんていう、テレアポ時の(定番の)断り文句に引き下がって、シュンとしている場合か?

今こそ「○○ナビに頼りきった採用をやってて、ホントにいいんですか? 騙されてませんか?」と、問いかけるべき時なんじゃないかな。

 

ちなみに、本日伺ったこの会社には、

「いま悩んでおられる提案書も含めて、いままで○○ナビに発注した申込書を全部見せていただいていいでしょうか。必要なものと、そうでないもの(無駄なもの)を、見極めましょう!!」

と、僕から提案した。

答えはもちろん、「ぜひお願いします」だった。

 

さーて。明日から夜道を一人で歩くときは注意することにしよう(爆)。

きょうはずっと社内にいた。

というのも、パフの新卒採用選考プロセスのひとつであるインターンシップ(仕事体験)が、きょうの朝から行われており、僕はこのインターンシップの指導官を務めたからだ。

インターンシップに参加した学生は3名。約100名の応募者の中から選ばれた幸運(良縁?)の持ち主だ。

どんな仕事を体験してもらったかというと、企業への電話業務。

パフのセミナールームで開催される企業向けセミナーの告知をし、チラシを送付するためのFAX番号を教えてもらう電話だ。

自分たちで設定した目標件数(FAX番号を聞き出す件数)は、3人合計で50件。これを、15分×1回+30分×2回の75分間でやり遂げるという。

皆、必死に電話を集中してかける。ガチャ切りで断られることもある。問い詰められている奴もいた。

そして、結果は……。

 

 

目標達成!!

 

企業への電話がけ業務など経験したことのない学生たち。もちろん事前にみっちり訓練したとはいえ、心臓バクバクだったであろうに。よくやり遂げた。おめでとう!そして、お疲れ様でした。

 

このインターンたち以外にも、現在のパフ社内では、たくさんの電話の声が響き渡る。

この春入社の新人たちは、新規顧客を求めて日々テレアポ。SMG(サービスマネジメントグループ)のメンバーたちは、お客様(企業の採用担当者)になり代わっての学生への(選考通過です!などの)電話連絡。また現在、派遣社員の方にも助けていただきながら、全上場企業の人事担当役員クラスの方々に「現在の採用と就職の問題」についての意識調査アンケートのお願いを、まずは電話で行っている。その対象は、なんと2千社を超える。

ということで、会社の隅々まで、電話の声が響き渡っている。

差し詰めコールセンターのような雰囲気なのだが、「お世話になっております!」とか「お忙しいところ恐れ入ります!」とか「こんにちは!」という挨拶の声が飛び交うフロアは、とても活気があっていいものだ。

タカタが泣いた日

2009年4月15日 (水曜日)

タカタという入社4年目の社員がいる。この日記の読者の皆さんなら、きっと記憶に残っている名前ではないかと思う(今年の1月ころに、僕に対して暴言を吐いたことで、給料を下げられそうになった奴…といえば分かるかな、笑)。

そのタカタが、入社したばかりの頃(丸3年前)に、新規取引を開始してくださった会社がある。社名をB社という。業界最大手の企業である。

そのB社の人事担当者Yさん(女性です)は、入社したてで、なんの知識も経験もない、おまけに営業のイロハもなっていないタカタに、大きな金額の仕事の発注を決めてくださった。タカタの何を気に入ってくださったのか、正直なところ、いまでも不思議である。

詳しい話は端折るが、仕事をいただいたとはいえ、結局は何にもできない新人である。せっかくいただいた仕事なのに、なかなか思うような成果をあげられない。仕事ができないばかりか、社会人としてのマナーや態度や常識もわきまえていない。

そんなタカタを厳しく叱り飛ばしながらも、Yさんは決してタカタを見放すことがなかった。じっと我慢して、タカタが自分で気づき、チャレンジし、成長することを期待していてくれた。

タカタが(入社1年めから2年めにかけて、いろんな辛いことがあったにもかかわらず)腐らず、仕事から逃げ出さなかったのは、何を隠そう、実はYさんのおかげなのである。

そんなタカタの大恩人であるYさん。実はこの春の異動で、人事部から別の部署に移ってしまった。Yさんは、タカタのみならず、会社としても、とってもお世話になったお客様。この3年間、タカタを一生懸命育ててくださったお礼に、ささやかな「お疲れ様会」を開くことにした。

それが今夜。銀座の某豚シャブ屋さんで、こじんまりと開催されたのだった。

B社からは、Yさんと、(Yさんの元上司の)執行役員であるMさんが参加。パフからはタカタのほかに、タカタの上司であるヨシカワと、元上司であるイトー。タカタが現在指導している新入社員のコン。そして僕の5人が参加した。

およそ大企業の役員とは思えない破天荒なMさんと、元部下とは思えないYさんのパワーに圧倒されながら、とても愉快な宴が繰り広げられた。

そろそろお開き、というときだった。

Yさんが、ゴソゴソと紙袋を取り出した。

「タカタさん、ホントにいままでお世話になりました。タカタさんのおかげで自分も成長できました」と言って、その紙袋をタカタに手渡した。

全員から、「ええええぇぇぇぇぇ!!」という、驚きと喜びの声が上がった。

「おい、タカタ、早く開けてみろよ!」と催促する僕ら。

紙袋に入った化粧箱を開けると、そこには鮮やかで明るい水色のネクタイが。

「うわー!」っとさらなる大歓声の僕ら。

しかし、タカタは神妙な面持ちである。ネクタイを握りしめながら、涙を流していたのである。

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「おい、早くそのネクタイ、しめてみろ!」

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ネクタイをしめたあとに、また泣くタカタ。先輩の泣く姿を羨ましそうに眺めているコン。

なかなか、いい絵である。

いやあ、それにしても幸せな奴だ。これだけ育てていただいたのに、逆に、これだけ感謝されるなんて。

Yさんの、器の大きさ(カラダじゃなくてココロですよ)に、僕もいたく感動、感激してしまった。

Yさん、本当に今夜は、ありがとうございました。そして今までホントにお世話になりました。心より感謝申し上げます。

きっとタカタは明日から、いただいたネクタイを首にしっかりと巻きつけて、目標達成に向けて邁進してくれるものと思います。もし、目標を達成しないなんてことがあったら、このネクタイで、奴を縛りあげてくださいね^^。

 

社長にとって、社員がお客様から信頼され、大事にされ、可愛がってもらえているということほど嬉しいことはない。会社をつくって現在まで、無理しながらも社員を採用し続けてきて、ホントに良かったと思う。

社員たちも、こういうことを意気に感じて、ますます世の中に価値ある仕事を、もっともっと、たくさん創り出していってほしいものだ。

きのう(月曜日)の朝、NHKニュース「おはよう日本」で、パフのセミナールームが映し出された。冒頭では僕の顔も0.5秒くらい映ってビックリした。

今年の1月にも取材を受けた ふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)が、ふたたびニュースで取り上げられたのだ。

今回は、高校生の厳しい就職の現状とともに取り上げられたのだが、合計10分間という、とても長い時間の放映だった(NHKさん、ありがとうございました!)。

で、本日は、このFネットの会議。午前11時から開始された。

かなり白熱した議論が続いたのだが、会議は午後2時すぎにいったんブレイク。

僕がスケジュールをダブルブッキングしていたためである。

Fネット会議を後にして、僕は日本橋方面に出かけた。

日本橋にある、創業160年の老舗企業の経営幹部の皆さん向けに、組織・人事制度改革の勉強会を企画していたのだ。

講師は、盟友マングローブの今野社長

午後3時から午後5時までの二時間。老舗企業が抱える課題と、その課題を、人事制度改革によってみごと克服した企業の事例を紹介しながら進めていった。

後半は、経営幹部の皆さんとの真剣な意見交換。とても充実した勉強会だった。

日本橋での勉強会を終えて、すぐにパフにとんぼ返り。Fネットの会議が再開された。

白熱した会議は夜7時まで続き、その後、場所を移しての第三部。第三部ではアルコールも入って別の意味で白熱し(苦笑)、夜かなり遅くまで続いた。

隙間なく、びっしり、ぎっしり、かなりの密度の一日だったが、終わってみれば、とても充実した一日だったな。

ランチをご馳走になった日

2009年4月13日 (月曜日)

きょうは、解決したかったいくつかの課題のうち半分は解決に向かった。半分は……気が重くなるので触れないでおこう(苦笑)。

本日もっともハッピーだった解決の出来事。

一週間以上ものあいだ心配していた、とっても大切なビジネスパートナーの無事が、この目で確認できたことである。

本人の名誉のためにも、イニシャルすらこの場では明かすことはできないが、ビジネス上でも、僕個人にとっても、最高級に大切な「ひと」なのである。

いやあ、無事でよかった。ほっとした。

で、本日、無事を確認しただけでなく、この「ひと」と、ランチミーティングを行った。しかもなぜか、ご馳走になってしまった(普通は逆だよな?ま、いっか、笑)。

カラダは何よりも大事である。無理してカラダを壊しちゃ何にもならない。

○○さん。きょうは、ランチをご馳走になったうえに、他山の石とさせてもらっちゃいましたよ。僕も気をつけなきゃ!