パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

きょうの夜は、外でアルコールの入らない打ち合わせ。終了したのがちょうど夜の9時ころで、きょうはそのまま直帰(帰宅)した。

夜の10時前に帰宅するなんて、めったにないこと。久々に早めの風呂に入る。

が、しかし! ここからが大仕事。

自宅のPCが壊れてしまった(5年以上も使っていたので、そろそろかなと思っていた)ので、先日の日曜日に格安の台湾製のデスクトップパソコンを買うだけ買っておいた。

「やれるときにやっておこう!」ということで、ダンボールを開梱して、組み立て始めた。

が、セットアップのためのマニュアルが英語と中国語だけ。さすが格安パソコン。しかも説明は、きわめて大ざっぱだ。

読むだけ無駄だと思って、勘で組み立て作業を続行。

が、キーボードとマウスにコードがついていない。どうやらワイヤレスのようだ。

これには困った。どんなにキーボードを叩いても、文字が入力されない。マウスのカーソルも移動しない。

悪戦苦闘すること約1時間半。やっと隠れた小さなボタンを見つけ出し、それを押してみる。すると、カーソルが動き出し、文字も入りはじめた。

やれやれ。

その後、旧PCからのデータの移行やら、ウイルスチェックのソフトの設定やらなんやら。まだまだやらなきゃいけないことはあるが、とりあえずは、インターネットが使えるようにまではなった。

開梱してからの経過時間はちょうど3時間。現在、深夜25時半になろうとしている。

せっかく家に早く帰ってきたっていうのに、会社にいるときより集中して働いてしまった(苦笑)。

文明の利器は便利なんだけど、いざ壊れるとやっかいなもんだ。新しいパソコンは何年くらいもつのかなあ。次回、買い換えるときは、さすがにもう組み立てる自信がない。次は自分で頼むぞ娘。

経済同友会のことを知らない人はいないと思う。(念のため、知らない人はこちらをどうぞ。⇒ http://www.doyukai.or.jp/about/

他の経済団体とは一線を画し、経営者としての高い志を(特に終戦後から高度成長期においては)見せてくれた団体である。(もちろん僕が生まれていないか、ガキんちょの頃の話なのでリアルには存じ上げないが)「企業」というよりは、経営者「個人」として、企業や業界のしがらみに囚われない議論や提言を行なっていた団体であると認識している。

その経済同友会の副代表幹事に、小林いずみさんという方がいらっしゃる。メリルリンチ日本証券の社長から、最近、世界銀行多数国間投資保証機関長官という要職に就いた方である。名前から分かるように女性である。しかも僕と同年代。他の同友会幹事と比べると、ひと回り以上も若い。実は3年ほど前より、とあるNPOの総会で年に一回お会いし、一緒にミーティングを行なっているのだが、大きな組織のリーダーという重々しい雰囲気は一切なく、とても話しやすい、フレンドリーな方である。学生時代に同じクラスだったとしたら、まず間違いなく惚れていたと思う。

本日、出勤する間際に、着替えながらNHKのニュースを観ていたら、この小林さんがアップで映っており、「あ、小林さんだ!」と思わず声をあげた。

何のニュースだったかというと、小林さんが委員長を務めている「教育問題委員会」が、中等教育、大学、企業への提言を行なったというニュースである。

わずか数十秒のニュースだったのだが、とても気になっていたこともあり、ついさっき、経済同友会のホームページから、その提言の詳細を閲覧した。

提言だけで20数ページに及ぶ、相当に気合の入った内容である。

ただ単に企業人の目線で、「中学・高校・大学の教育はこうあらねばならぬ」というような、第三者的、評論的な内容ではなく、経済界自らが考えなければならないことまで自戒を込めながら言及していたことに感銘を受けた。

特に、企業の採用活動の諸問題については、言い訳することなく、良くないことは良くないこととしてビシッとあげていたことに感動した。

さらには、この問題点を抽出するにあたって、大いに参考にしたであろう議論(パネルディスカッション)の内容を、添付資料として公開している。その内容がまたイケてる。大学のキャリアセンター責任者と、企業の人事担当者とのディスカッションなのだが、どうみても企業側のほうが分が悪い。贔屓目に見たとしても、企業側にはあまり正義がない。それを、企業側の経済同友会がキチッと公開しているところに、僕は感動したのである。

なかでも僕が一番グッときた大学側の発言を、以下貼り付けるので、ぜひこの日記をご覧の方にも読んでいただきたいと思う。また、全文(提言を含めると全42ページ)は、こちらからPDFをダウンロードできるようになっているので、かなりの長文ではあるが、ぜひじっくりと読んでいただきたいと思う。⇒ http://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2008/090202a.html

いまでも経済同友会は昔の理念のままに健在である、と、この提言を読んで思った日であった。あっぱれ!

※以下、公開されている討議内容(大学キャリアセンター職員の発言)の抜粋です。

昔、大学生は大人という定義だったが、現在は心理学的にも昔の大学生・大人は今の30 歳か35 歳ぐらいかといわれている。しかしこれは私達が作ってきた社会であり、その軋みをいかに産業界と大学が力を合わせていくかという段階に来ている話でもある。

今の企業の人材採用は、誤解を恐れずに言えば各大学のトップ層の争奪戦ゆえの早期化である。倫理規定に関係ない外資企業等が早期化するから我々もやらざるをえない、とリーディングカンパニーが言う。

なぜ待てないのか。子供達が成長することをなぜ見守れなくなってしまったのか。もっと私達が大人にならなくてはいけないのではないか。学生にとって不幸なことは真に大人のモデルが少なくなったことだ。学生達は、人事、企業のOBを本当に良く観ている。相談時に魅力的な人事の話がまれにでてくる。

高度成長期の人材要件は協調性だった。この部署(筆者注:キャリアセンターのことだと思われる)に戻ってきて、日本の企業から自立という言葉が出てきたことに驚いた。

180 度の人材要件の変化のなかで一番の犠牲者は若者である。求める力としてコミュニケーション能力がトップになり、大学生ならあたり前の能力要件を、なぜ敢えてトップに挙げなければならない日本社会になったのかを、一緒に考えていくことが必要。若者たちを批判し責めても何ら回答はない。

しかし問題の解は若者にしかない。完成した若者だけを選び、峻別する厳選採用は違うのではないか。中間層以下の学生を引き上げるのが教育である。それには時間が必要である。日本の教育システムによって、軋みを一身に背負っている若者たちをどうするかは大きな課題である。

早く内定が決まった学生が、大学の授業料を払いながらも企業の研修もこなしているのが現状。大学は大学生をさせなければならない。早期化により拘束期間が長くなり、企業は必死につなぎ止める努力を強いられる。現実に起こっている事を顕在化させて、全体が共通理解を持った方がよい。

本日の日中は、古くからの協賛企業であるマースエンジニアリングさんとのコラボレーションイベント『うまれまーす塾』で、ファシリテーター役を務めた。

うまれまーす塾???

僕が10年前からやり続けている、“うまれよ塾”をご存じの方は、「ん?」というネーミングかもしれない。

事実僕も、最初にこの企画を営業担当(顔見世請負人)のヒラハラから聞いた時は、「なんじゃ、そりゃあ!?」という反応だった。

まあ、つまりは、マースエンジニアリングさんの社名と、うまれよ塾を掛け合わせてつけたイベント名なのではあるが……。なんとも悪ふざけのイベントであるかのように見える。

が! 中身はいたってまじめ。マースさんと一緒に、オリジナルのうまれよ塾以上に、学生に役立つイベントを実施することができた。

お相手を務めてくださった、人事のイノウエさん。本日はお疲れ様でした。参加してくれた学生の皆さんの最後の笑顔が印象的だったですね♪

 

このイベントを夕方5時過ぎに終えて、すぐに帰社。

本日は、2月の第一月曜日。ということは、2月度のキックオフミーティングの日なのだ。前月度の振り返りと今月の計画を全体で報告しあう、パフにとっては大事な会議だ。

きょうの会議もほどよい緊張感のもと実施された。夜8時まで真面目モードの会議を行い、その後は、お酒と軽食を交えた小宴会。

1月から営業の助っ人としてパフで働いてもらっている4人のメンバーと、システムの助っ人として新しく加入したサトー君の歓迎会。そして、昨年から丸1年間、パフのシステムの助っ人として頑張ってくれたフジノ君が、来週から、国防の仕事のために旅立って行くことになったので、その壮行会を兼ねての、小宴会となった。

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フジノ君の念願だったランバダ踊りと胴上げで締めくくったキックオフミーティング。2月度もエキサイティングな時間を過ごすことになりそうだ(笑)。

大学入試の勉強をした日

2009年2月1日 (日曜日)

きょうのタイトルは誤解を与えかねないな。僕が大学入試を受けるわけではないので、念のため。

「昨今の大学入試の現状・実態はどうなっているのか」を教えてくれる説明会があったので、それを本日は聞きに行ったのである。

とある大学受験予備校が主催したこの説明会。なかなか情熱的で、懇切丁寧な説明をしてくれた。

僕が大学を受験したのは、もう30年も昔の話。確かに、そのころの状況と比べると、いまの大学受験は様変わりだ。

 

そもそも人の価値と学歴とは、何の相関関係もない。偏差値の高い大学に行ったとしても、人として尊敬されるわけではない。とんでもない連中もたくさんいる。

逆に、学歴などなくても、世の中に大きな価値と影響を与えている尊敬すべき人たちがたくさんいる。

だから、どこの大学に行くかよりも、大学に行って何をするか。何のためにその大学を選ぶのか。その先に何を求めようとするのか。その志が大事なのである。

高校や受験産業が受験生諸君をどんなに煽ろうとも、そこのところは、あらかじめよく理解しておいてほしいと思う。

まあ、とはいえ、難関の大学を目指すことは悪いことではない。自分がいま持っている学力レベルを、受験という機会を利用しながら伸ばしていくことは、志望の大学に入るためというよりも、長い人生を過ごすうえで大きな意味がある。

ということも踏まえた上で、受験生諸君(現在の高校三年生やこの4月からの新三年生諸君)には、ぜひ頑張ってほしい。でも(くどいようだけど)、大学に入ることは目的じゃないからね。あくまで、将来、何者かになるための手段にしか過ぎないんだからね。もっといえば、手段はひとつだけじゃないからね。そこだけは勘違いしないようにしよう。

この日記、高校生の読者なんてほとんどいないと思うんだけど(僕のような父親世代の読者は結構いるかな)、きょうは受験生に伝えるつもりで書いてみました。

本日は、パートナー企業であるマングローブ社主催の、若手社員の“仕事できる化”研修(正式名称は、『スター社員研修』)の日。

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※上の写真が、この研修のテキスト(教科書)。100頁以上からなる大作だ。でも、イラストや図表がふんだんにあり、とても読みやすい。

 

 

パートナーである就職エージェント社と、パフと、本家のマングローブ社。3社の若手社員(なかには30代社員もいたけど)が、ほぼ全員参加した。

受講者は総勢24名。僕らオブザーバーや事務局を含めると3社30数名の社員たちが、パフのセミナールームで朝9時から夕方6時までの、まるまる9時間を過ごした。

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※5つのグループに分かれての、随所にワークを交えた研修スタイル。 

 

 

この研修は、マングローブの今野社長が、昨年の秋から丹念にプログラムを作り上げてきたものだ。 

新卒で入社した若者が、3年も経たないうちに(力を身につけるまえに)会社を辞めてしまうことが多くなった現状に憂いを感じ、なんとかしたいと立ち上がったのだ。

 

盟友である就職エージェントの下薗社長も、この研修はとても意義あるものだと、構想当初から協力を表明していた。そして、まずは我々自身の会社の若手社員に、この研修を受講してもらおう!ということになったのだ。

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 ※グループ内でプレゼンテーション。3社の社員がほどよく混ざったチーム編成。

 

 研修は、本日(31日・土曜日)と来週の日曜日(8日)の二日間。

この二日間の研修を経て、3社の若手社員24名全員が、真のスターとして世の中に誕生していくことを祈るとしよう。 

 

Photo_5※「社名」が自グループの名前。写真は、「株式会社こなちゃん」(?) 

 

 

 

Photo_6※写真中央は、プロの真髄を見せてくれた講師の今野社長。右は、若造りの下薗社長。左は緊張感のない(笑)釘さん社長。

赤鬼に悩みを打ち明けた日

2009年1月30日 (金曜日)

まずは写真を見ていただこう。

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『鬼が皆さんの人生相談にのります』

というプラカードを持って、不敵な笑みを浮かべているのは、紛れもなく赤鬼である。

そして、その鬼の前で、頭を抱え込んでいるのが僕である。

そりゃあ、頭も抱えたくなるだろう。

だって、ここは神聖なる、パフの就職イベントの会場なのだから(笑)。

午後1時半から、100名の学生と23名の人事担当者(つまりはお客様)を集めたイベントのオープニングに、この赤鬼が乱入してきたのだった。

テーブルに置いてあるのは、なんと「柿の種」。

この赤鬼は、オープニングのステージで学生に対して吼えた後、この柿の種を、総勢100名を超える学生と人事担当者に向けて、投げつけ始めた。ちょっと早い節分のつもりなのであろう。でも、本来なら節分の豆は、我々人間が鬼に向かって投げつけるはずなのに、この鬼はいったい何を考えているんだろうか。

柿の種を投げつけたあと、いったん会場から立ち去ったかに見えた鬼だったのだが、性懲りもなく休憩時間に再度出没。こともあろうに、写真のごとく、「人生相談」の立て札を持って、テーブルに居座ってしまった。

しょうがないので、僕がまず最初に相談を投げかけてみた。

「あ、あのー。夫婦円満の秘訣は?」

鬼は、 「うーん難しい。あきらめろ。以上っ」 と、早々に相談を切り上げた。

「おい、おまえちゃんと答えろよ!」と僕が声を荒げると、 「相談は聞くけど、解決するとは言ってません」と口答えする。この野郎。

次に相談に訪れたのが、協賛企業M社のIさん。

Iさんの相談⇒ 「あのー、仕事が忙しすぎて大変なんですが、どうすればいいでしょうか?」

鬼の答え⇒ 「もっと働きなさい」

お客様に対して何たる物言い。鬼に、 「おまえもっと他に言いようはないのか!」というと、鬼は 「だって鬼なんだから、鬼のような物言い しかできないでしょ」と居直るではないか。しかし、「鬼なんだから…」という理由には筋が通っているような気もする(苦笑)。

そうそう、きょうのイベントは、 「就活ひらけゴマ」 というイベント。その昔は、「キミは就職できるか?」という名前で、コントや寸劇など、馬鹿げたことばかりをやって「マニュアルだらけの就職活動」を笑い飛ばしていた、パフの伝統的なイベントである。

まあ、昔に比べれば、鬼の乱入など、まだまだ可愛いものかもしれないな。

半年に一度の評価会議だった日

2009年1月29日 (木曜日)

きょうの午後は、パフのグループ長たちと僕の4人で、まるまる4時間半のロングミーティング。

何をやっていたかというと、この半年間の全社員の仕事や成果を振り返る、半期に一度の評価会議を行っていたのだ。

もちろん僕らが一方的に評価を決めるわけではない。本人が期初に立てた目標をもとにして、まずは自己評価を行ってもらっている。本日の会議に先立って、グループ長と本人が面談を行い(必要があれば)その評価を修正している。そしてその評価結果を本日の会議に持ち込んで、グループ長同士でその妥当性について討議を重ねるのである。

同じグレードの社員であっても、立てた目標の難易度や仕事ボリウムの違いがあるので、全体のバランスを保つためには、全体のすり合わせが欠かせないのだ。本人の自己評価どおりになる場合もあれば、大幅に違ってくることもある。でも、それは決して恣意的なものではなく、きわめて公平性、透明性、納得性の高いものになっている。

以前の日記で、 「タカタの給料を下げる!」なんて冗談で書いたことがあるが、いくら僕が社長であったとしても、そんなことは勝手にできないような仕組みになっているのだ(よかったな、タカタ)。

昨夜は、この評価会議を終えたあと、パフの新人事制度構築にあたって尽力してくれた盟友、M社のI社長のところに伺い、この制度の運用に関して、さらなるブラッシュアップをはかるべくミーティングを行った。このミーティングのおかげで、今回の評価で(実はちょっとだけ)しっくりきてなかった部分も無事クリアになった。

これでやっと、半期に一度の昇給額を決定することができる。でも、そのまえに社員たちへのフィードバックをきちんとやらねばならない。評価の目的は、昇給額を決めることにあるのではなく、社員の成長を促進させることにあるわけだから。

人が人を評価するのはとても難しいことなのだが、きちんとやればやるほど、「良い会社」に脱皮している実感がある。あとは、きちんと業績をあげるのみだ。