パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

昇給について考えた日

2009年1月28日 (水曜日)

パフは1年に2回、昇給のタイミングがある。パフの決算は6月末なので、7月~12月が上期、1月~6月が下期ということになるのだが、上期、下期、それぞれが終了したところで、その直前の半期の会社業績や、グループの成果や、個人の働きぶりによって(自分たちで決めた目標と照らし合わせることで)昇給額を決定している。

大企業の経営者はどうだか知らないが、中小企業の経営者、特に社員たちと苦楽をともにしながら会社を立ち上げてきた創業経営者は(例外もあるだろうが)、社員たちに少しでも高い給料を払ってあげたいと思っているはずだ。

僕など、20代の独身のころはずいぶんと安い給料しかもらっておらず、光熱費や電話代を滞納したり、給料日前には食費に窮することもしばしばだった。幸い仕事が猛烈に忙しかったこともあり、遊ぶための小遣いなどは必要としていなかったのだが、それでも財布にお金が入っていない状態は、結構みじめなものだった。

うちの社員たちには、そんな思いは絶対させたくないと思っている(一方で、若いうちは贅沢や無駄遣いもしてほしくないんだけど)。

できれば、世間相場並み、というよりは、世間相場のなかでも上位の給与水準の会社にしたいと思っている。

さて、現在のパフの給与水準はというと、月額で考えれば、まあなかなかいい線いっているのではないかと思うのだが、皆の頑張りや苦労や成果を、相応に反映できているかといえば、まだまだ改善の余地があると思っている。賞与を含んだ年収ベースで考えると、まだまだ(業績のよい)大企業には及ばない。

まあ、根本的な改善策は、利益を毎年きちんと出せる会社にしていくことなんですけどね(じゃないと人件費倒産しちゃいますからね)。

現在の評価制度や給与の考え方はきちんとしているので、まずは運用をもっともっと考えて、皆が納得できるような給与にしていきたいと思う。

最近、パフのイベントに来てくれる学生に、「なぜパフに登録したの? どこでパフのことを知ったの?」と聞くと、「お父さんに勧められてきました」とか、「お母さんに勧められてきました」とか、「兄(姉)に勧められてきました」とか、「社会人になっているOBに勧められてきました」という答えが、ものすごく多くなってきたように感じる。

やはり、11年間も同じコンセプトで仕事をやり続けていると、広がるものなんだなぁと実感する。

きょうも「うまれよ塾」に参加してくれた学生のなかに、「就職活動を始めた時、『パフには絶対登録しておきなさい』と父から言われていたんです」という女子学生がいた。

いちばん最初の自己紹介で、(Tさんというちょっと珍しい)名前を聞いた時から、「あれ?ひょっとしたらTさんの娘さんではないだろうか…」と思っていた。

塾が終了したときに、失礼ながら、 「あのー。Tさんのお父さんって、ひょっとしたら○○銀行に勤めていませんでしたか?」と聞いてみた。そして僕の推測は、上の会話の如く、ズバリ当たっていたというわけだ。

いやあ、嬉しかった。

Tさんというのは、いまから11年前、パフが創業したばかりの頃、とてもお世話になっていた某メガバンクの支店長を務めていた方なのだ。

メガバンクの支店長が、創業したての明日にでも潰れそうな会社(パフのことです)に関心を示すこと自体珍しいことなのだが、このTさんは、わざわざオンボロ事務所に来訪してくださったり、銀行との付き合い方を素人経営者の僕に教えてくださったり、パフの取引先になりそうな会社を紹介してくださったり、経営者同士の交流会に招いてくださったり……と、何かにつけて親切にしてくださった。当時の(貸し剥がしが横行していた)一般的な銀行とは、正反対の姿勢にびっくりしたものだ。

ただ、Tさんとお付き合いがあったのは1年間のみで、その後、Tさんは、グループの経済研究所に異動してしまった。

本日、世代を超えて、そのTさんの娘さんが、Tさんの勧めでパフに会員登録し、「うまれよ塾」にも参加してくれたのだ。もうこれは感動ものである。

お父さんに、くれぐれもよろしく伝えてくださいね。それと、この小冊子と僕の名刺もお父さんに渡してくださいね」と、Tさんにお願いした。

 

いやあ……。長い間、仕事をしてきて本当に良かったなと、つくづく思う。

実は、パフの社員たちが日替わりで執筆しているブログ(築地2丁目・職学校の日々)でも、ヨシカワが、同様のことを「仕事の誇り」というタイトルで書いており、僕はそれを本日のお昼に読んで感銘を受けたばかりだった。

こういうことって続くものなんだな。ほんと(自画自賛で申し訳ないんですが)我々は、いい仕事をさせてもらっていると思う。

これからも、世代を超えて大事にされ、語り継がれるパフであり続けたい。

今夜は1ヵ月以上前から計画されていた“お見合い”の実行日。仲人は、この僕である。

ふたりとも、僕の古くからの友人。ひとりは、26年前からの付き合い。ひとりは、10年前からの付き合い。

・・・ということは、ふたりとも随分と熟年。そう。ひとりは、今年50歳。ひとりは、今年40歳。まあ、年齢差だけでみると、ちょうどいいバランスかもしれないな。

50歳のほうはMさん。40歳のほうはUさんという名前。

都内の人目につかない小さなお店(しかも三畳もない狭い座敷)で、このお見合いは実行された。

二人が会うのはもちろん初めてなのだが、UさんはMさんのことを以前から知っており、憧れていたという。なので、最初はたいそう緊張していた。Mさんのほうも、Uさんの存在を知っており、Uさんに会うのを楽しみにしていた。

実はMさんから、「Uさんに一度会ってみたいんだけど…」とお願いされたことで、本日のお見合いを、僕が段取りすることになったのである。

Uさんは、憧れのMさんを目の前にして、最初こそ緊張していたものの、少しずつ本領発揮。熱いメッセージがたくさん飛び出してきた。そのメッセージを聞いて、Mさんも大喜び。

ふたりの共通点は、もんのすごい“若者思い”ということだ。心から、若者はこの世の中の財産だと思っている。若者が世の中に巣立つことを、一切の邪心を抜きにして願っている。

ふたりの間に僕も入って、熱い語り合いが始まった。7時ちょうどから始まったこのお見合いなのだが、気がつけば、夜の11時を回って、閉店の時間となってしまった。

帰り際、Mさんが僕に耳打ちした。「いやあー、Uさんって、本当にいい人だね」。

Uさんも、「Mさんに会えて本当に嬉しかったです、クギサキさん、ありがとうございました!」と感動してくれた。

二人に喜んでもらえて、仲人役を引き受けた甲斐があったっていうものだ。

今後、この二人の交際が、本格的に始まると嬉しいなと思う。

が、ひとつ問題点が……。このふたり、両方とも男なんだよね。ま、いいか。

本物の役者はスゴイと思った日

2009年1月25日 (日曜日)

僕は、ドラマとか映画とか好んで観るほうだ。平日は時間がないためほとんど観ることができないのだが、日曜日は映画館に行ったり、テレビの前に座っている時間が長い。

しかし、最近の映画やドラマで、「これはいい!」と思えるものは少なくなったように思う。いろいろ原因はあるのだろうが、視聴率や観客動員数を稼ぐために、演技が下手くそなアイドルたちを主役級に抜擢することに原因のひとつがあるように思う。

そんななか、最近のドラマの中で凄い!と思ったことをひとつ。

今年の年末から3年間に渡って放送される予定のNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」。ご存じ、司馬遼太郎の小説が原作となっている。

このドラマのなかで、正岡子規を演じている香川照之が凄い。まだ放映になっていないので、ニュースで知っただけなのだが、思わず感動してしまった。

正岡子規は、大学(帝国大学)に入学したころから結核を患い、34歳という若さでこの世を去ることになる。短い生涯のなかで、日本の近代文学に多大なる足跡を残した偉大な俳人である。

晩年は、寝た切りになりながらも(背中に穴があき膿が出るほどだったらしい)、詩や俳句を書き続け、後輩たちの指導を続けたという。体は痩せこけ、ボロボロになりながらも、自分の使命を全うした。

そんな正岡子規の壮絶な晩年を、つい先日、香川照之が演じきった。

香川照之は、この役を演じるために、体重を16Kgも落としたという。

彼は決して太っていたわけではない。花王のヘルシアのCMで見かける彼も、中肉中背で均整のとれた体型である。その彼が16Kgもの減量。死にゆく正岡子規を演じるためには、そこまでの減量が必要だと考えたのだ。共演者の話を聞くと、頬は痩せこけ、背中の骨は浮き出ていたという。まさに命をかけた行為だったのだ。

香川照之は、「少しでも正岡子規に失礼のないように演じたかった」と言っている。

役者魂もここまでくればあっぱれ。そんじょそこらのアイドル俳優には、とても真似のできることではない。

そういえば、このドラマでは、正岡子規の親友で、日露戦争で活躍した日本海軍名参謀である秋山真之を、本木雅弘が演じている。本木雅弘といえば、まさに元アイドル(シブがき隊のモッくん)ではあるのだが、立派な本格俳優に脱皮しているので、アイドル俳優も馬鹿にはできないか……。しかも、本木雅弘が主役を演じている映画「おくりびと」は、なんとアメリカのアカデミー賞にノミネートされているし。

脈絡なく書いてしまったが、何しろ、本物の役者は凄いっていう話だ。僕らに感動を与えてくれる演技を、これからも、ますます見せてほしい。そして、制作者であるテレビ局や映画会社は、目先の視聴率や観客動員数に左右されることのない、本物の作品を生み出すべく努力してほしい。かつての『北の国から』に匹敵するようなドラマは、ここ20数年間、生み出されていないように思う。

先に書いた『坂の上の雲』は、今年の12月下旬から放送が始まる。大河ドラマ以上に力の入ったNHKスペシャルドラマ。どんな仕上がりになるのか。いまからとても楽しみである。

きょうは今年初のパフLiveの日。毎度おなじみの青山一丁目の会場で、企業10社、学生200名の、対話型合同企業説明会を開催した。

このイベントの司会を行うはずだったのが、司会業においてはプロの領域に達しているという評判のイトー。

が!

昨日の日記に書いたとおり、奴はインフルエンザになってしまい、急きょ降板せざるをえなくなった。

そこで司会役を急に振られたのがタシロ。なんてかわいそうな奴なんだろう(苦笑)。あまりに可哀想なので、僕が司会のアシスタントを務めることになった。

僕のアシスタントの役割は、ただ単にタシロに突っ込めばいい・・・と、思っていたのだが、どうやらそうでもなかった。タシロだけではなく、10社の企業すべてに突っ込まなければならなくなった。

というのも、タシロは10社の企業のうち6社の営業を担当しており、彼は30秒の企業紹介を自ら行う役目を担っていたからだ。自分で企業を紹介しておいて、その企業に自分で突っ込むわけにもいかない。なので、僕が、タシロの企業紹介の直後にタシロからマイクを奪い取って、企業に突っ込むことになったのだ。

この「突っ込み」は、学生に対して、短い時間で企業に関心をもってもらうための大事な役割である。

そもそも、この企業への突っ込み形式の司会は、パフの伝統的なもので、僕がイベントの司会をやっていたころ(10年前から6年前くらいまでの5年間)に、確立されたものである。

本日、ひさびさにこの役割を担当したのだが、いやはや、なかなか難しい。企業の人事担当者の発言に対して、洒落のきいた(でも本質的な)質問をズバッとしなきゃいけないのだが、ちょっと切れ味が悪かったかなあ。

まあ、そうは言いながらも、ピンチヒッターとしての最低限の務めができて、やれやれである。

久々に、パフのイベントで「仕事」をした一日であった。

いまパフの社内で働く人たちのほとんどはマスクをしている。というのも、ついに我がパフにも、インフルエンザのウイルスが侵入してきたからだ。

きょうイトーがインフルエンザに倒れ、会社を休んだ。40度の高熱が出たという。

そういえばイトーは昨日から調子が悪そうだった。「早く帰れよ!」と言われて帰っていったのだが、その間接触した人間も多かったはず。かくいう僕も、1時間ほどイトーの隣に座って打ち合わせをしていた。大丈夫かな。

現在、パフの事務所では約25名の人たちが働いているのだが、狭いオフィスなので誰かがインフルエンザに感染すると、いっぺんに拡大するおそれがあるのだ。

で、予防対策のために、ほとんどのメンバーがマスクをしているというわけだ(会社でも、新型インフルエンザ対策の一環で、マスクを大量購入しているし)。

さしあたっての問題は、あすのパフLive。本来は、イトーが司会を務めるはずだったのだが、まさかインフルエンザ感染者を公衆の前に出すわけにはいかない。急きょ、タシロがピンチヒッターを務めることになった。そして急きょ、僕がタシロのアシスタントを務めることになった。

「タシロ、おまえはインフルエンザ大丈夫なんだろうな! 気配はないか?」と聞いたら、「な、なんかちょっとヤバイです」と答えていた。おいおいおい(汗)。

今回のインフルエンザの危機、なんとか乗り越えなければならない。皆さん、うがい、手洗い、睡眠、マスクなどの対策をしっかりとね!!

毎月おなじみの三九会。今月は僕を含む三人の社長の夜の予定が合わなかったため、ランチを兼ねた開催となった。

13時にパフの事務所に集合し、築地の寿司屋で昼御飯を食べ、その後、お茶を飲みながら懸案事項の打ち合わせ・・・という計画だった。

が、福岡のヤナさんが何を思ったか、地下鉄を逆走。丸ノ内線で新宿から銀座に向かうところ、荻窪方面に向かってしまい、「いま 高円寺にいるんだけど…」と、電話がかかってきた。

パフの事務所で待機していた僕とシモさんは、苦笑しながら先に打ち合わせかたがたヤナさんを待つことにした。

ヤナさんは30分遅れて到着。遅めの昼食をとりながら、今年最初の三九会が始まった。

(三九会の詳細は、社外秘なので自主カット)

三九会を終え、ヤナさん、シモさんと別れ、夕方5時まえに事務所に戻る。

 

ほどなくして、内定者フォロー事業での最高のパートナーG社の皆さんがパフに来社。本日は、Eラーニングに的を絞った勉強会だった。

Eラーニングのツールを提供しているS社とR社の方々をゲストとしてお迎えし、約2時間のレクチャーを受けた。

いままでパフはEラーニングに関する知識はあまり持ち合わせていなかったが、これはお客様にとって(内定者にとって)、たしかに有意義なものであると実感した。

 

勉強会のあとは、G社のみなさんとパフのメンバーとの懇親会。築地の民家みたいなお店の二階の座敷で鍋を囲んでワイワイガヤガヤ。総勢20名ほどの参加で、これまた充実した時間だった。

なかでも、U田兄ちゃん の面白トークが炸裂。僕は48年間の人生のなかで、これほど面白いトークを炸裂させる人を(芸能人、お笑いのプロも含めて)見たことがない。すごい(知識やとんでもない経験と行動を含めての)才能である。公のブログでは書けないことだらけだが、いやあ、感心しきりであった。

 

三九会活動。そしてG社コラボ展開。今年も、かなりの充実を予感した一日だった。